ベッドマットレスの選択肢は無数にあります。
実際に調べて「どんな違いか分からない数値がたくさん出てきた…」「そもそも硬さの基準が分からない。」など、頭を抱える方が多いです。なんとなく決めると満足できない寝心地だったり、体の疲労がむしろ増していたり…となりかねません。
適切にベッドマットレスを選ぶことができれば、寝るのが楽しくなるほど満足する睡眠を得られます。今まであった体の痛みが軽減し、朝から活動的になることだってよくあることです。
このページでは、多くの人が自分の体型や環境に合ったマットレスを見つけられるように、適切な選び方や素材の違いについて詳しく説明します。
【著者紹介】
上級睡眠健康指導士(第733号)。「マットレス」と「睡眠」の専門家。1年で50個以上のマットレスを購入・体験している。睡眠の質やQOLの観点から多くの人の寝具・マットレス選びを手助けする。→快眠ハック
1.マットレスを選ぶポイント
マットレスを選ぶポイントにおいて重要なのは以下3点です。
- 体重に合った硬さ(体圧分散性)
- 寝返りを打ちやすい反発力(反発弾性)
- 耐久年数に合わせた密度や品質
この3つをおさえることで、自分に合うマットレスが見つかりやすくなります。ポイントごとに詳しい内容をお伝えします。
2.体に合った硬さ(体圧分散性)
マットレスを選ぶ際に最も重要なのが硬さ(体圧分散性)です。ご自身の体に合った硬さのマットレスを使用することで、全身で均一に体重を支えて自然な寝姿勢になります。それにより、腰痛や疲労感の軽減に繋がります。
体型に対して硬すぎるマットレスであれば腰が浮いてしまい、その分の体重はお尻や背中などで負担することになり圧迫感が増します。さらに、浮いた腰には重力がかかるため不自然な寝姿勢になってしまうのです。
逆に、柔らかすぎるマットレスであれば体圧がかかりやすいお尻が沈みすぎてしまい、不自然な寝姿勢になります。また、体が沈みすぎることで寝返りが打ちにくくなるため、睡眠時の体温調整がスムーズに行えなかったり、血流が悪化するというマイナス面もあります。ふんわりと柔らかいマットレスは満足感を高めてくれますが、一時の寝心地だけで決めてしまうと健康被害が生じるケースも多いのです。
一般的には体重と好みだけで選ばれがちですが、寝相や反り腰の有無などでも大きく変わります。それぞれの人にどの硬さが合うのか、について詳しく説明していきます。
2-1.ウレタンマットレスはN(ニュートン)値を参考にする
ウレタンフォームマットレスの硬さは明確に基準が決まっているため、自分の体に合ったマットレスを比較的に決めやすくなっています。
2-2.N(ニュートン)値について
ウレタンマットレスには、硬さを表す数値「N(ニュートン)」が日本産業規格(JIS)によって定められています。
『ウレタンマットレスを30秒間、厚さ40%まで圧縮しつづけた際の力を計測する』という試験内容によって、値は算出されています。
ニュートンの値は、消費者庁によって『やわらかめ』『ふつう』『かため』の3区分に分けられています。
| N(ニュートン)値 | 硬さ |
|
75N未満 |
やわらかめ |
|
75N以上110N未満 |
ふつう |
|
110N以上 |
かため |
分かりやすく表示することが義務付けられているため、洗濯タグのように商品に縫い付けられている場合が多数です。直接商品に触れずオンラインで買う場合は、商品概要欄からチェックしてみましょう。
2-3.体重別おすすめの硬さ
ウレタンマットレスは40N〜200N以上と幅広い硬さがあるため、選ぶ際に迷ってしまうと思います。体重別におすすめのニュートン値を表にまとめましたので参考にしてみてください。
| 体重 | 目安のN(ニュートン)値 |
|
50kg以下 |
100N |
|
50kg~75kg |
150N前後 |
|
75kg~100㎏ |
180N |
|
100㎏以上 |
200N |
また、寝相や体形によっても向いている硬さは異なります。例えば50kg以上の人でも、反り腰があり体のウェーブが大きな人には「やわらかめ」がおすすめ。フィット性が高くないと、反った腰が浮いた状態になってしまうためです。
さらに、横向き寝をよくする場合は肩への負担を減らすために、柔らかめでフィット性の高いマットレスにするのがおすすめです。
| 体形 | 寝姿勢 | 硬さ |
|
子ども、50kg以下、肩こり 体のウェーブが大きい |
横向き寝 |
やわらかめ |
|
痩せ型〜普通 |
うつ伏せ・仰向け寝 |
ふつう |
|
80㎏以上、肥満体型、筋肉質 |
仰向け寝 |
かため |
ご自身の体型や寝相を上記の表に当てはめて参考にしてみてください。
2-4.コイルマットレスは線径と詰め物で硬さが決まる
コイルマットレスの硬さは、コイルの品質や並べ方・詰め物の素材などによって変化するため、ウレタンマットレスと比べると選ぶのが少し難しいです。
2-5.コイルの「線径」
コイルの太さを線形といい、太いほど硬いマットレスとなります。
線径1.7mm以下であれば『柔らかめ』、1.9mm程度であれば『ふつう』、2.1mm以上であれば『硬め』の寝心地です。
また、若干ですがコイルの巻き数や並べ方によっても硬さは変わります。巻き数が多いとやわらかめになり、少ないと硬めの寝心地になります。並べ方には「並行配列」と「交互配列」の2種類がありますが、交互配列の方がやや硬めです。
2-6.詰め物
コイルマットレスはコイル層とクッション層に分かれており、クッション層の中身を「詰め物」といいます。詰め物に使われるメインの素材はウレタンフォームであるため、前述したN(ニュートン)値を目安に硬さを選ぶと、マットレス全体の寝心地がイメージしやすくなります。
3.寝返りを打ちやすい反発力(反発弾性)
硬さ(体圧分散性)とは異なり、跳ね返りの具合のことを反発力(反発弾性)といいます。
反発力を示す「反発弾性率」によって『低反発』『高反発』が区別されます。反発弾性率は、ある決まった条件で銅球を落とし、バウンドした後に高さ何%まで上がってきたかを表した数値です。
反発力が高ければ高いほど、寝返りや起き上がるときのサポート力があり快適な睡眠を得られやすくなるのです。
寝返りは単に睡眠が浅いことを示しているのではありません。睡眠時にこもった熱を外へ逃し、適切な温度へと調整をする行為です。また、寝返りでこまめに体勢を変えることにより血行が促され、全身の筋肉がほぐれやすくなります。腰痛やその他の体の痛みは、寝返り不足による血行不良のケースも多いのです。
そのため、寝返りにおいては低反発よりも高反発マットレスの方が体が楽に感じる傾向にあります。『硬さ』との違いが難しいですが、マットレス選びにおいて跳ね返り具合も大切であることを覚えておきましょう。
イメージが湧きやすいように『硬さ』と『反発力』の認識の違いを表にまとめてみましたので、ぜひ参考にしてください。
| 種類 | 役割 | 選び方 |
|
硬さ |
沈み込み、寝姿勢 |
体重や体形に合った硬さを選ぶ |
|
反発力 |
跳ね返り、寝返り |
硬さが合っていながらも反発力があるものを選ぶ |
ちなみに、反発弾性率はほとんどのメーカーで記載されていないため、気になる方は問い合わせてみましょう。店舗で体験する場合は、身近にあるスマホなどをマットレスに押し込み、瞬時に離すことで反発力を可視化できます。複数のマットレスで行い、反発力を比較してみるのがおすすめです。
4.耐久年数に合わせた密度や品質
マットレスは経済面・処分の手間、どちらにおいても頻繁には買い替えたくないものです。長く使えるマットレスを選ぶために、「ウレタンマットレス」「コイルマットレス」それぞれの耐久性について詳しく説明します。
4-1.ウレタンマットレスの場合
ウレタンマットレスにおける耐久性とは、主に中材であるウレタンのヘタりにくさ(密度)を指します。
ウレタンの密度を表す単位が『D(デンシティ)』です。数値が高ければ高いほどウレタンがしっかり詰まっているためヘタりにくくなります。
密度は20〜50D以上と商品によって様々です。目安として、低反発ウレタンと高反発ウレタンの密度と耐久年数を表にまとめてみました。
| 耐久年数 | 密度(高反発) | 密度(低反発) |
|
1〜3年 |
20~30D |
30~40D |
|
3〜5年 |
30~35D |
40~45D |
|
5〜7年 |
35~40D |
45~50D |
|
8〜10年 |
40~50D |
50~60D |
※耐久年数は使用環境により異なります。
長く使う目的であれば35D以上のものを選ぶことをおすすめします。35Dあれば少なくても5年は使える計算なので、すぐにヘタってしまうことはありません。
また、低反発ウレタンの場合は柔らかくヘタりやすいため、高反発ウレタン(上記の表)に+10Dした密度が耐久性の目安になります。したがって、低反発なら45D以上のマットレスがおすすめです。
ウレタンマットレスの密度(D)は、マットレスのタグやオンラインページの素材説明欄にて確認することができます。ただし、表示の義務はないため記載されていない場合も多く、そんな時はぜひ以下の公式で計算してみてください。
重量kg÷(幅m×縦m×厚さm)=密度D
【例】幅97cm, 縦195cm, 厚さ15cm, 重量8kgの場合
8÷(0.97×1.95×0.15)=28.19…→約28Dのウレタンだと判断できる。
4-2.コイルマットレスの場合
コイルマットレスは「スプリング層(コイル)」と「クッション層(詰め物)」による複数構造です。ウレタンと比べると、大部分を丈夫なコイルが支えているため耐久性が高くなっています。
まず、コイルの品質についてですが、品質は次のような文字列で表されます。
例)「SWRH82 B C種」
—-------
【注意】平成29年度末にコイルマットレスの品質表示方法に関する法律が改定され、上記のような細かい品質の表記が義務ではなくなりました。そのため、現在ではコイル品質を吟味することが難しくなったのが現状です。どうしても品質を比較してから選びたいという方は、メーカーや販売店に問い合わせてみると良いでしょう。
—-------
4-3.コイルの線材
最初のアルファベット4文字である「SWRH」は、コイルが『硬鋼線』という種類であることを表しています。
コイルの種類は硬鋼線がほとんどですが、高級なコイルマットレスには『ピアノ線(SWRS)』のコイルが使われている場合もあります。ピアノ線の規格基準は厳しいため、以降の数字やアルファベットにかかわらず上質なコイルといえます。
4-4.コイルの丈夫さ
続いて「82」という数字は炭素含有量を示しており、『変形のしにくさ』を表しています。62~82で表されることが多く、数値が大きければ大きいほど変形しにくいということです。
4-5.コイルの柔軟性
次に「B」というアルファベットはマンガン含有量を示します。マンガン含有量が多い方が『柔軟で切れにくい』というメリットがあります。AかBで表され、「A→少ない」「B→多い」という意味です。
※最後の「C種」はA・B・Cで表されますが、『コイルの丈夫さ』の数値と似た意味であり比例するため、気にしなくていい指標です。
4-6.詰め物
コイルの品質以上に重要なのが、コイルマットレスのクッション層(詰め物)に使われる『ウレタンの密度』。基本的にコイルよりも先にヘタってしまうため、詰め物の内容をチェックするのが大切です。ウレタンマットレスと同じ指標ですので、前述した耐久性の表を参考にしてください。詰め物のおすすめの厚さに関しては後述いたします。
また、ウレタンの他に綿が使用されることも多く、中には抗菌・防ダニ加工が施されている綿も存在しますので、長く衛生的に使うためにぜひチェックしましょう。
5.マットレスの種類
マットレスの種類の中で、主流のタイプを紹介します。
- 低反発ウレタン
- ウレタン(一般)
- 高反発ウレタン(高弾性)
- ボンネルコイル
- ポケットコイル
- ハイブリッド
- ラテックス
- ファイバー
以上のマットレスの特徴と、そのマットレスに向いている人を詳しくお伝えします。
5-1.低反発ウレタン
反発弾性率が15%未満のウレタン。密度の関係で安価なものから高価なものまで存在します。近年では、表面に薄く使用されることが多い素材です。
5-1-1.特徴
ふんわりと柔らかく、体を包み込む感触が大きな特徴です。じんわり体にフィットするためリラックス感をもたらします。
寝心地としては気持ちが良いですが、低反発ウレタンのみで形成されたマットレスは体をサポートする力が弱いため寝返りしにくいのがデメリット。体が沈みすぎるケースが多く、蒸れやすさや底つき感の可能性も出てくるため注意しましょう。
5-1-2.こんな人にオススメ
- 体重45㎏以下
- 子ども
- 横向き寝
硬い素材だと体が痛くなってしまう『華奢な人』や『子ども』におすすめです。
また、横向きで寝ることの多い人にも向いています。肩や腰まわりのカーブが仰向け寝よりも大きくなるため、低反発ウレタンが体にフィットしやすくなります。
5-2.ウレタン(一般)
反発弾性率が15〜49%のウレタン。低反発でも高反発でもないウレタンを指します。安価なマットレスに使用されることの多い素材です。分厚いウレタンマットレスのベース層としてもよく使用されます。
5-2-1.特徴
柔らかいものから硬いものまで幅広く存在するため、自分に合った硬さを見つけやすいでしょう。比較的、安価で手に入ることもメリットの一つです。
反発力は低反発ウレタンと高反発ウレタンの間のため、フィット性がそれほど高くなければ、寝返りのしやすさも普通です。性能として優れた点がないのはデメリットと言えるでしょう。
5-2-2.こんな人にオススメ
- 低反発では柔らかすぎる
- 高反発では硬すぎる
低反発ウレタンだと柔らかすぎて、高反発ウレタンだと反発力がありすぎると感じたことのある人におすすめです。
5-3.高反発ウレタン(高弾性)
反発弾性率が50%以上のウレタン。高価なマットレスや高級コイルマットレスの詰め物に使用されることが多い素材です。
5-3-1.特徴
サポート力があり寝返りしやすいことが大きな特徴です。寝返りがしやすいため腰痛対策のマットレスとして活用されています。
耐久性に関しては、コイルマットレスには劣りますがウレタンの中では最も高い素材です。高密度であることが、ヘタりにくさに繋がっています。
ただし、高密度がゆえにマットレス自体が重い場合があります。運びにくくなるため、こまめに移動させたい場合は注意が必要です。
また、上質なウレタンのためマットレスが高価なのがデメリット。ちなみに、一部の格安マットレスでは、ただ硬いだけのウレタンを『高反発』と記載するケースがあるため注意してください。目安として、3万円以上のマットレスを選ぶと本当の高反発を使用している可能性が高くなります。
5-3-2.こんな人にオススメ
- 腰痛を抱えている
- 長期の使用を考えている
- 硬めの寝心地が好み
高反発ウレタンは、重要な寝返りをサポートしてくれるため多くの人に向いている素材です。やや硬めの寝心地のものが多く、日本人好みの感触といえるでしょう。
ただ、50kg以下の痩せ型の方や体のウェーブが強い女性などには硬すぎる可能性もあるためご注意ください。
5-4.ボンネルコイル
コイルスプリングを連結させて1つにまとめた一体式マットレスです。安価なコイルマットレスに多く採用されている構造です。
5-4-1.特徴
連結したコイルが、体を「面」で支えるため硬めの寝心地です。したがって、体を支える力が強く、寝返りしやすいのが特徴。また、コイル層の空間が広いため通気性が良いのもメリットです。
ただし、コイルがすべて繋がっているため体圧分散性が低いことがデメリットとして挙げられます。そのため、体の重い部分に負担がかかりやすかったり、隣の人の振動を感じやすい素材です。
5-4-2.こんな人にオススメ
- コストを抑えたい
- かなり硬めの寝心地が好き
- がっちり体型
- 1人で寝る
機能面が優秀ではないため、多くの人におすすめはできません。しかし、安価である点や振動を感じやすい点から、一人暮らしの人には向いています。
5-5.ポケットコイル
ポケットコイルマットレスは、コイルを一つずつ不織布の小さな袋に入れて、マットレス全体に敷き詰めたマットレスです。コイル一つひとつが独立して動くため、体を「点」で支えます。コイルマットレスの主流にもなってきています。
5-5-1.特徴
コイル一つひとつが独立して動くため、体の細かな曲面にもフィットしやすいのが最大のメリット。体圧分散性に優れているため、正しい寝姿勢を保ちやすくなっています。
また、振動が伝わりにくいので隣の人の動きで目が覚めにくいというメリットもあります。マットレスに圧がかかっても、それ以外のコイルには影響が少ないのです。さらに、ばねの反発力によって寝返りを打ちやすい素材でもあります。
ボンネルコイルより通気性がわずかに劣るものの、ウレタンマットレスよりは通気性が良く、大きなデメリットのない素材です。
5-5-2.こんな人にオススメ
- 腰痛・肩こりがある
- 長期の使用を考えている
- 衛生面を重視
- 2人以上で寝る
ポケットコイルは寝心地・寝返りのしやすさ・耐久性・衛生面においてバランスの良いマットレスです。また、隣に寝る人の振動も伝わりにくいので2人以上で寝る場合にもおすすめです。
5-6.ハイブリッド
ハイブリッドマットレスとは複数構造のマットレスです。異なる素材を組み合わせることにより、それぞれのメリットを"いいとこ取り"しています。
5-6-1.特徴
異なる素材を組み合わせることにより、各素材のメリットを最大限に活かしています。
例えば「低反発ウレタン」×「ポケットコイル」の組み合わせであるZINUS『Prime Support』であれば、低反発による寝心地とフィット性・ポケットコイルによる反発力・通気性・耐久性をバランス良く網羅しています。
ふんわり感と寝返りの打ちやすさを両立すると同時に、低反発のデメリットである通気性と反発力をポケットコイルが補っているため、全体でみるとデメリットが非常に少ないのです。
5-6-2.こんな人にオススメ
- 上質な睡眠を取りたい
- 腰痛・肩こりがある
- 様々な寝方をする
- バランスの良い性能がいい
ハイブリッドマットレスの組み合わせは『ポケットコイル×高反発ウレタン×低反発ウレタン』が寝心地や寝姿勢・通気性などが良くておすすめですが、いずれもバランスを良く比較的ハズレにくい傾向にあります。
価格も様々なので、予算に合ったハイブリッドマットレスを探しましょう。
5-7.ラテックス
ラテックスマットレスは、ゴムの木から採取された樹液を原材料に作られており、ゴム特有の柔らかさと弾力性を兼ね備えています。ラテックスの種類は、天然ラテックスと合成ラテックスの2種類が存在します。
5-7-1.特徴
ゴム特有の柔らかさと弾力性を兼ね備えています。体圧分散性に優れており、寝返りしやすい素材です。
天然ラテックスの場合、自然抗菌作用があるためダニやカビが発生しにくいのが特徴です。また、元に戻ろうとする復元力が強く、ヘタりにくいのもメリットです。
ただし、「重い」「臭いが気になる」「アレルギーの原因である」「高価なものが多い」とデメリットも多く、クセがある素材といえます。
5-7-2.こんな人にオススメ
- 柔らかい寝心地が好き
- 腰痛持ち
- 長く使いたい
- 衛生面を重視
柔らかいながらも反発力があるため、体重が軽い方や腰痛持ちの方に向いている素材です。天然ラテックスと合成ラテックスがありますが、天然ラテックスのほうが上質な素材のためおすすめです。
ただし、赤ちゃんを寝かせる際やアレルギー体質の人は充分注意する必要があります。
5-8.ファイバー
ファイバーマットレスは、ポリエチレンやポリエステルなどの樹脂を固めた素材。釣り糸を圧縮したような斬新な見た目です。
5-8-1.特徴
ファイバーマットレスは立体構造で空間が多いため、圧倒的な通気性を備えています。蒸れにくい上に、カビが非常に生えにくい素材なので床に直置きで使用しても安心です。また、反発力にも長けており寝返りに必要な力が少なく済むのもメリット。
ただし、硬めの寝心地が多かったり値段が高かったりと、賛否が分かれる素材ともいえます。高熱に弱いため、布団乾燥機をよく使う方は注意が必要です。
5-8-2.こんな人にオススメ
- 直置きで使いたい
- 汗っかき
- がっちり体型
ファイバーマットレスは若干クセがあるものの、通気性はピカイチですので衛生的に使い続けられます。硬い寝心地は薄いマットレストッパーで改善すれば問題ありません。
夜中に暑くて目が覚めてしまう方には最も適しています。効率よく放湿してくれるため、今まで以上に快適に眠れるでしょう。
6.マットレスを選ぶ際の注意点
マットレスを購入してから後悔しないように、注意点を3つご紹介します。
6-1.2人以上で寝る場合は横揺れにも着目
同じマットレスに2人以上で寝る場合は、「振動の伝わりづらさ」も重点に置きましょう。
せっかく自分たちに合うマットレスを買っても、隣の人の振動で起こされてしまっては良い睡眠は取れません。振動が伝わりづらいマットレスは以下がおすすめです。
- ウレタン全般
- ポケットコイル
ウレタンは衝撃を吸収する力があり、振動が伝わりにくい素材です。ポケットコイルも、コイル一つひとつが独立しているため周囲による影響を受けにくくなっています。
夜中や早朝に目覚めやすい人、一緒に寝る人がトイレに起きる回数が多い・よく動く子どもと一緒に寝ているという人は、ウレタンまたはポケットコイルがおすすめです。
6-2.コイルマットレスは詰め物の厚みが重要
コイルマットレスには、カバーとコイルの間に詰め物が入っており、それによって体圧分散性が高まり、マットレスの硬さや反発力を調整しています。
この詰め物は、薄すぎても分厚すぎてもマイナス効果です。薄すぎる場合、ばねの感触が出てきて寝心地が良くありません。反対に分厚すぎる場合は、コイルの恩恵を受けにくくウレタンマットレスに近い寝心地になってしまいます。
したがって、詰め物の厚みは5〜8cmほどがおすすめです。5〜8cmであれば、ばね感を軽減できて熱もこもりにくいでしょう。
6-3.通気性がイマイチだと長くは使えない
通気性が良くないマットレスは寝苦しいだけでなく、寿命にも大きく影響します。ウレタンは湿気がこもった状態で圧がかかり続けるとヘタりやすくなるためです。
また、過度に湿気を放っておくとカビも生えるため、衛生面としても長く使えなくなってしまいます。
基本的に通気性が良い素材はコイルですが、ウレタンも物によっては通気性が高い場合があります。空気が通りやすいように『小さな穴を大量にあける加工』や『波形カット加工』など、工夫されているものは普通のウレタンよりも通気性が良くおすすめです。
[おすすめ] 通気性が良いGreenTea LuxeのAir-Flowデザイン
7.まとめ
毎日長時間体を休めるマットレスは、絶対に失敗したくない買いものの一つです。寝ころんだときにふわふわと気持ちが良いからといって、自分に合ったマットレスであるとは限りません。
そのため、今回お伝えした「硬さ」「反発力」「耐久性」に注目してマットレスを選んでみてください。この3つのポイントと注意点をおさえれば理想のマットレスに出会えるはずです。
家や車を買うときのように、生活に密着したマットレスにもこだわればQOLは確実に向上するでしょう。

